ドッグフードの塩分は控えめの方がいい?塩分量の適正値は?

ドッグフード


愛犬の健康促進に欠かせない存在であるドッグフード。

どれだけ高品質なドッグフードを与えているかどうかは、愛犬の寿命を左右するといっても過言ではありません。

そんなドッグフードに良く含まれている塩分ですが、犬を飼っている方の中で下記のような悩みを持っている方も多いはず。

  • 愛犬に塩分って必要なの?
  • ドッグフードの適正塩分値が知りたい。

確かに塩分という言葉を聞くだけだと、愛犬の健康に必要なものなのかどうか疑問視する気持ちも分かります。

そこで今回は、愛犬に塩分が必要かどうかや適正塩分値など、ドッグフードに含まれる塩分について詳しく解説していきます。

本記事を読むことで得られる具体的なメリットは、下記の3つです。

  • 愛犬にとって塩分が必要な理由が分かる。
  • 愛犬に最適な適正塩分値が分かる。
  • 愛犬が過剰に塩分を摂取してしまうリスクがなくなる。

それでは解説していきます。

犬にとって塩分が必要な理由

塩分は、犬の健康促進に必要な栄養素であるミネラルの中に含まれています。

この塩分は別名「ナトリウム」と呼ばれており、体細胞の浸透圧を調整する電解質としての大切な役割を担っています。

ほかにも、タンパク質の消化胃酸の構成などにも活躍し、愛犬に必ず摂取させたい成分と言えるでしょう。

塩分を過剰に摂取すると起きうる症状やリスク

塩分は確かに愛犬に必要な成分ではありますが、あまり過剰に摂取するのはNGです。

なぜなら、過剰な塩分摂取によって愛犬の健康面に大きな問題が発生する可能性があるからです。

ここからは、塩分を過剰に摂取することで起きうる症状やリスクについて解説していきます。

具体的な症状やリスクとしては下記のとおり。

  • 腎臓への負担
  • 心臓病へのリスクが高まる

それでは1つずつ解説していきます。

腎臓への負担

体内の塩分濃度が高くなると、濃度を薄めるために体が大量の水分を欲します。

水を飲むことは決して問題ではないのですが、余分な水分はすべて腎臓に送られて尿として排出されます。

その結果、尿の回数が通常よりも増加してしまい、腎臓に大きな負担をかけてしまう事態に。

心臓病へのリスクが高まる

犬の心臓疾患は、80%が後天性です。

その数ある心臓疾患のうちの1つが、塩分の過剰摂取によって引き起こされています。

具体的には、腎臓と一緒で高まった塩分濃度を薄めるために大量の水分を欲します。

体内の水分含有率が増加することで、必然的に血液量も増加

その結果、全身に血液を送り出すポンプの役割を持った心臓への負担も大きくなってしまいます。

この状況は、所謂高血圧と同じ症状と言えるでしょう。

ドッグフードに塩分が添加されている理由

ここまで解説してきて皆さんが気になっているのは、「なぜ過剰に塩分を添加されたドッグフードがあるのか。」だと思います。

そんな疑問を解決するために、ドッグフードに塩分が添加されている理由について解説していきます。

ドッグフードに塩分が添加されている具体的な理由としては、下記の3つが挙げられます。

  • ドッグフードの食いつきを良くするため
  • 水分摂取量や尿量を増やすため
  • 粗悪な原材料ばかり使用しているから

それでは1つずつ解説していきます。

ドッグフードの食いつきを良くするため

皆さんそうだと思いますが、人間は味の濃い食べ物のほうが好きですよね。

犬も人間と同じで、味付けのされたドッグフードのほうが好んで食します

そのため、ドッグフードのメーカーも、ドッグフードの食いつきを良くするために塩分を添加しているのです。

水分摂取量や尿量を増やすため

ドッグフードの中には、あえて塩分を多めに添加しているものがあります。

なぜなら塩分を摂取することで、愛犬の水分摂取量や尿量が増加

尿路結石などの症状を予防することに繋がるからです。

粗悪な原材料ばかり使用しているから

チキンのとさかなどのいらない粗悪な原材料ばかり使用しているドッグフードは、そもそもドッグフード自体の栄養価が低い傾向が見られます。

そのため、栄養の補完をするために過剰に塩分を添加していることがあるのです。

ドッグフードに含まれる塩分の適正値とは?

ここからは、ドッグフードに含まれる塩分の適正値について解説していきます。

実は、ドッグフードの栄養を厳正に審査しているAAFCO(米国飼料検査官協会)では、ナトリウムと塩化物の最低値が設定されています。

あくまで最低値ではありますが、適正な塩分量は犬によってさまざまなため、こちらを目安にしてもらっても良いでしょう。

AAFCOの定める塩分の最低値は、下記のとおりです。

成長繁殖期 維持期
ナトリウム 0.3%以上 0.08%以上
塩化物 0.45%以上 0.12%以上

AAFCO(米国飼料検査官協会)のページリンクはこちら。

ドッグフードに含まれる塩分量の計算方法

ドッグフードに含まれている塩分量は、下記の計算式で導き出すことが可能です。

  • 塩分相当量(g) = ナトリウム(mg) × 2.54 ÷ 1,000

しかし、ナトリウム量が記載されていないドッグフードもよくあるため、その場合はメーカーに直接問い合わせる必要があるでしょう。

ドッグフードの塩分に関するQ&A

Q.ドッグフードに塩分量が記載されていない場合は?
A.ドッグフードでは、塩分は「塩分相当量」もしくは「食塩相当量」と記載されています。まずは、普段愛犬に与えているドッグフードに、このような記載がないか確認してみましょう。それでも万が一記載がない場合は、そのドッグフードを製造・販売しているメーカーに直接問い合わせてみるしか方法がありません。
Q.ドッグフードの塩分値に上限ってある?
A.ドッグフードの塩分値は、上限値というものが定まっていません。そのため、適正値の塩分量を厳守しつつ、愛犬の健康状態をその都度チェックしていく必要があります。
Q.ストルバイト尿路結石症も塩分の過剰摂取が原因?
A.塩分の過剰摂取は確かに腎臓へ負担をかけてしまいますが、ストルバイト尿路結石症のトリガーとは関係ありません。基本的に、ストルバイト尿路結石症は細菌感染が原因とされていますよ。

【まとめ】愛犬が健康で過ごせるように高塩分のドッグフードは避けてあげよう

いかがでしたか。

愛犬の健康状態を上手く保ってあげるためには、程よく塩分を摂取させてあげる必要があります。

しかし、塩分量のコントロールは意外と難しいものです。

そのため、本記事の塩分適正値を参考に、なるべく高塩分のドッグフードを避けるようにしましょう。