ドッグフードにヨーグルトをかける。そもそも犬はヨーグルト食べていい?
皆さんは、愛犬に与えるドッグフードにトッピングをしたことはありますか?
トッピングには缶詰やふりかけ、ミルクなど、たくさんの選択肢がありますよね。
そこで皆さんに質問です。
皆さんの中で、ヨーグルトをトッピングにかけてみたいと思っている方はいませんか?
犬にヨーグルトを与えるという行為は、愛犬家の中でも聞いたことがない方がほとんどだと思います。
また、「ヨーグルトを愛犬に与えても大丈夫なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
そこで今回は、犬はヨーグルトを食べてもいいのか、ドッグフードにヨーグルトをかけるメリットや注意点について解説していきます。
本記事を読むことで得られるメリットは、主に下記の3つ。
- 犬にヨーグルトを与えていいかどうかが分かる。
- ドッグフードにヨーグルトをかけるメリットが分かる。
- ドッグフードにヨーグルトをかける注意点が分かり、愛犬の安全を考慮しながらヨーグルトを試せる。
本記事を参考に、適切な方法でヨーグルトを愛犬に食べさせる方法を学びましょう。
犬は「低脂肪または無脂肪のヨーグルト」なら食べてもいい
結論として、犬はヨーグルトを食べても問題ありません。
ただし、それにはもちろん例外があります。
基本的には、低脂肪もしくは無脂肪のヨーグルトを与えることが前提です。
砂糖が過剰に含まれている加糖ヨーグルトでは、愛犬の健康を阻害してしまう恐れがあるため注意が必要でしょう。
ドッグフードにヨーグルトをかける6つのメリット
ここからは、ドッグフードをヨーグルトにかけるメリットについて解説していきます。
具体的には下記の6つ。
- 便秘の予防や免疫力が向上する
- 口臭が予防できる
- 皮膚や粘膜の健康維持
- 体内の水分や血圧を調整する
- 骨や歯の構成
- 胃の粘膜を保護する
また、6つのメリットについて解説する前に、ヨーグルトが持つ栄養素について事前に把握しておきましょう。
エネルギー | 37kcal |
---|---|
水分 | 89.1g |
タンパク質 | 4.0g |
脂質 | 0.3g |
炭水化物 | 5.7g |
ビタミンB1 | 0.04mg |
ビタミンB2 | 0.17mg |
カリウム | 180mg |
カルシウム | 140mg |
リン | 110mg |
マグネシウム | 13mg |
これらの栄養素について深堀していく内容になっているため、必ず一度目を通しておきましょう。
また、それぞれの栄養素が愛犬にもたらす効果は下記の通り。
善玉菌 | 腸内環境の改善 |
---|---|
乳酸菌 | 口臭の予防 |
ビタミンB2 | 代謝率の向上 |
カリウム | 水分や血圧の調整 |
カルシウム | 歯や骨の成長・維持 |
リン | 歯や骨の成長・維持 |
それでは解説していきます。
便秘の予防や免疫力が向上する
ヨーグルトは、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を数多く含んでいます。
善玉菌は、悪玉菌を減らして消化吸収のサポート、整腸作用を促してくれるとても健康的な栄養素。
そのため、便秘予防や免疫力向上といった健康にプラスとなる効果が期待できるでしょう。
口臭が予防できる
ヨーグルトに含まれている乳酸菌には、口内にいる細菌の増殖を防ぐ効果があります。
そのため、口臭の予防効果を思う存分発揮してくれるでしょう。
また、口臭の原因となる歯周病菌の働きも抑制するため、愛犬の口内環境も整えてくれますよ。
皮膚や粘膜の健康維持
ヨーグルトに含まれているビタミンB2には、タンパク質や脂質、糖質の代謝を促す役割があります。
そのため、愛犬の体を成長させる、細胞の再生を促すのにとても効果的。
皮膚や粘膜の健康維持に役立ってくれるため、愛犬の体を内側だけではなく外側からも健康にしてくれます。
体内の水分や血圧を調整する
ヨーグルトには、体内の水分調整を行うカリウムが含まれています。
そのおかげで高血圧をしっかり予防するほか、心臓や筋肉の働きを調節して血流をスムーズにしてくれる効果も得られますよ。
骨や歯の構成
ヨーグルトに含まれている、誰しもが聞いたことのあるであろう栄養素「カルシウム」。
カルシウムは、骨や歯の形成に必ず摂取する必要がある栄養素です。
こういった犬の健康に欠かせない栄養素を、ヨーグルト1つで簡単に補えるもの大きなメリットですよね。
また、筋肉をスムーズに動かせるようサポートする効果もあるため、カルシウムは必ず愛犬に摂取させておきたい栄養素と言えるでしょう。
胃の粘膜を保護する
ヨーグルトは、胃酸を抑えて胃の粘膜を保護する効果を持っています。
お腹の空いている犬は、時折胃液を吐くことがありますよね。
こういった胃液の嘔吐を、ヨーグルトが胃酸を抑えることによってしっかり予防してくれるのです。
愛犬にヨーグルトを与える際の注意点5つ
ヨーグルトは、犬にとってたくさんのメリットがある食べ物です。
しかし、飼い主さんは注意して与えないと、愛犬の健康を逆に阻害してしまう可能性も。
ここからは、愛犬にヨーグルトを与える際の注意点について解説していきます。
具体的には、下記の5つに注意しておきましょう。
- 加糖ヨーグルトは与えない
- キシリトールが含まれていないか注意する
- 肥満気味の愛犬には与えない
- 特定の疾患を持っている愛犬には与えない
- 牛乳アレルギーの愛犬には与えない
それでは1つずつ解説していきます。
加糖ヨーグルトは与えない
記事冒頭でもお話しましたが、犬に加糖ヨーグルトは与えないようにしましょう。
過剰に砂糖を摂取してしまうと、愛犬が肥満や歯周病、糖尿病に陥ってしまう危険性があります。
キシリトールが含まれていないか注意する
ヨーグルトには、甘味料としてキシリトールが添加されているものがあります。
キシリトールは、犬が中毒を起こす危険な成分と定められているため絶対に与えてはいけません。
特にキシリトールが含まれている可能性が高いヨーグルトは、主に下記の2種類。
- 砂糖不使用
- 低カロリー
これらの記載があるヨーグルトには十分注意をして、愛犬にヨーグルトを与えるようにしましょう。
肥満気味の愛犬には与えない
ヨーグルトには、飽和脂肪酸と呼ばれるものが多く含まれています。
飽和脂肪酸は、愛犬に余計なカロリー、脂肪分を摂取させる原因となるもの。
そのため、肥満気味の愛犬に与えてしまうと更に体重を増加させる可能性があります。
特定の疾患を持っている愛犬には与えない
特定の疾患を持っている愛犬には、ヨーグルトは非常に危険性の高い食品となっています。
具体的には、下記のような疾患を持っている愛犬。
- 心臓病
- 腎臓病
- 胃腸炎などの消化器疾患
これらのほかにも、普段から療法食を与えている愛犬には、獣医師に相談をしたうえでヨーグルトを与えるようにしましょう。
牛乳アレルギーの愛犬には与えない
愛犬が牛乳アレルギーを持っている場合、ヨーグルトでもアレルギー反応が出てしまう可能性があります。
もし、下記のような症状が愛犬に見られたら要注意。
- 皮膚の荒れ・赤み・かゆみ
- 脱毛
- 鼻炎
- 下痢
- 嘔吐
また、症状がよく現れる箇所も下記のまとめておきました。
- 顔まわり(目や口、耳の周りなど)
- 体の端々(足先や足裏、尻尾、背中など)
- 皮膚と皮膚が密接している箇所(脇や内股、肘裏、膝裏、指の間、肉球の間など)
もしヨーグルトを与えてから愛犬に上記の箇所に症状が見られたら、すぐさま動物病院を受診することをおすすめします。
ドッグフードにかけるヨーグルトなら「小岩井 生乳100%ヨーグルト」がおすすめ!
ドッグフードにかけるヨーグルトなら、「小岩井 生乳100%ヨーグルト」が非常におすすめです。
このヨーグルトは、ビフィズス菌BB-12を多数含んでいるのが特徴。
腸の善玉菌を増やしてくれる効果があるため、便の状態や消化機能を向上させてくれます。
参考価格 | 2,594円(税込):400g×6個 |
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配合 | ビフィズス菌BB-12 |
種類 | 無糖・低脂肪 |
販売元 | 小岩井乳業株式会社 |
良い口コミ
- 愛犬の食いつきも良く、美味しそうに食べてくれています。
- 便秘気味だった愛犬が、最近よく便を出してくれるようになった。
悪い口コミ
- 愛犬の下痢がしばらく止まらなかった。
- 値段が高いため、継続してトッピングとして与えられない。
ヨーグルトは温めて与えるべき?
ヨーグルトは、必ず常温に近い温度で与えるようにしましょう。
あまり温めすぎると、ヨーグルトに含まれている乳酸菌が死滅してしまう可能性があります。
また、愛犬が口内をやけどしてしまう危険性もあるため注意してください。
反対に、過度に冷えすぎたヨーグルトも愛犬にとってあまり好ましくありません。
愛犬がお腹を壊してしまう原因に繋がります。
そのため、冷蔵庫からヨーグルトを取り出したらしばらく常温で冷ますか、熱くなりすぎないように電子レンジで少し温めてあげると良いでしょう。
ヨーグルトの適切な給仕量とは
ここからは、愛犬に与えるドッグフードにかけるヨーグルトの適切な給仕量について解説していきます。
具体的には、愛犬の体重に合わせて下記の表を目安にヨーグルトを与えましょう。
また、ヨーグルトは決して主食として考えてはいけません。
あくまでおやつとして、1日の総接種カロリー20%を超えないように気を付けてください。
4kg以下(超小型犬) | ヨーグルト約6g(小さじ1杯分) |
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10kg以下(小型犬) | ヨーグルト約16g(小さじ1~2杯分) |
25kg以下(中型犬) | ヨーグルト約41g(小さじ4~5杯分) |
25kg以上(大型犬) | ヨーグルト約41g以上(小さじ5杯以上) |
また、ヨーグルトはあまり愛犬に与えすぎても良くありません。
ヨーグルトの過剰摂取は、愛犬に下記のような症状を引き起こさせる原因になってしまいます。
- 消化ができずにお腹を壊す
- カルシウムの過剰摂取による尿路結石
ドッグフードのトッピングに!ヨーグルトに関するQ&A
最後に、ドッグフードにかけるヨーグルトについてよくある質問に回答していきます。
- Q.ドッグフードにかける以外にヨーグルトの与え方ってある?
- A.ドッグフードにかける以外にも、水で薄めて飲み物として与えるのもおすすめです。乳酸菌などを数多く含んでいるため、水分補給としても非常に良い効果が期待できるでしょう。また、普段水をあまり飲まない愛犬でも、ヨーグルトの嗜好性に釣られて飲んでくれるかもしれません。
- Q.果物入りのヨーグルトでも愛犬に与えて大丈夫?
- A.果物入りのヨーグルトは、愛犬に与えても基本的には問題ありません。ただし、ヨーグルトによっては砂糖を多く含んでいるものもあるため、必ず砂糖の含有率には気を付けるようにしましょう。また、ぶどうやイチジクなどの果物は、愛犬の健康に害を及ぼす危険性が高いため要注意です。
【まとめ】ドッグフードにヨーグルトをかけて愛犬の細かい健康ケアをしよう!
いかがでしたか。
ヨーグルトは、ドッグフードだけでは補いきれない愛犬の細かい健康ケアにとても適しています。
腸内環境改善や皮膚のケアなど、どれも愛犬にプラスとなるものばかりです。
また、嗜好性にも優れているため、普段ドッグフードをあまり食べない愛犬にも試してみる価値は大いにあります。
ただし、愛犬にヨーグルトを与える際は、本記事で挙げた6つの注意点を必ず参考にしてください。
場合によっては、愛犬の健康に悪影響を及ぼす危険性も考えられます。
本記事を参考にしながら、ヨーグルトを上手く活用して愛犬に与えてみてくださいね!